都筑区北山田のしゃぼんだま公園、可愛い名前の公園です。
その片隅の生垣に、ボケの花が咲きました。
ボケという響きは、あまりよくないですが、
五枚の花びらがくるりと丸まっていて、小さくて可愛い花です。
花とはうらはら、ボケの枝はごっつく頑丈です。
このギャップが面白い。
夏目漱石の句に
「木瓜咲くや 漱石拙を守るべく」というのがあります。
「拙を守る」・・・今の時代、こういう言葉はあまり聞かなくなりました。
不器用ながら愚直に生きる。木瓜のゴツゴツした枝のように。
なんだか、頑固に実直に生きた、亡き父を想い出してしまいました。
花をながめていると、ヒヨドリが、ボケの花の蜜を吸いにやってきました。
春が近いよと教えてくれているようです。