北山田富士公園裏手の「十二柱稲荷神社」

横浜市都筑区の北部に位置する北山田富士公園、その裏手に目立つことなくひっそり鎮座する十二柱稲荷神社。

十二柱は「じゅうにばしら」ではなく「とうふたはしら」

柱というのは神様の数え方、一人二人ではなく、一柱二柱なんだそうです。

例えば「神柱が立つ」という言葉がありますね? 天の声のような意味。

こちらの稲荷様には十二柱が祀られているんですね?

都筑区は古く稲作が盛んで、それで富士信仰もあり、今でもいくつかの富士塚が残っています。

稲荷神社は、そもそも、五穀、食物の神様のようです。

向かい合う狐の像があります。向かって左の狐がくわえているのは、巻物でしょうか?

巻物は「知恵」の象徴のようです。

右の狐は玉をくわえているように見受けます。

玉は穀霊を象徴するようです。

なかなか凛々しいお顔の狐さんです。

多くの方が思い違いしていそうなことは、狐は稲荷の神様というわけではなく、稲荷の神様のお使い・・「神使」であるということ。

狐は、この「神使」とイメージと裏腹に、不思議な力をもった動物のイメージもあります。

「狐の嫁入り」「狐火」「狐に化かされる」なんていうのも。

全国、地方には狐にまつわる数々の言い伝え伝説なども多いようです。

怖い+不思議な存在です。