早渕公園の「ゆずりは」
まるで世代交代のように
早渕公園でみつけた「ゆずりは」。
黒くて粉を吹いたような小さな実がついています。
黒というか紫にもみえます。 ブルーベリーみたいな色です。
この「ゆずりは」は春、新しい葉が揃うと、古い葉が一斉に落ちます。
まるで世代交代のように。。。
早渕公園の「ゆづりは」 |
世代交代
全ての生命に
人間、動物、植物・・・すべての生命には世代交代があります。
又、企業や、スポーツの世界にも、世代交代があります。
Wikipediaでは、コンピュータや携帯電話などでも世代交代があると書かれています。
古きものが新しきものに・・・、今まで時代を担ってきた古きものにとっては、一抹の寂しさがつきものですし、新しきものをハラハラ見つめたりが常です。
おのずと、そこで新旧のぶつかり合いも生じます。
でも万葉の昔から、世代交代によって、いろいろな分野で歴史が刻まれできたわけです。
世代交代によって、何かが衰退したりしながらも、次なるものが進化したり、何かが滅亡したり、次なるものが誕生したり。
世代交代は、歴史そのものですね。
早渕公園の「ゆづりは」の実 |
万葉の歌
恋い慕う歌
そんな「ゆづりは」は万葉の昔から歌にも詠まれています。
古(いにしへ)に 恋ふる鳥かも
弓弦(ゆづるは)の 御井(みい)の上より 鳴き渡り行く
歌の意
昔のことを恋い慕う鳥なのだろうか、ゆづりはの樹のある御井(地名)の上より 鳴き渡りゆく
過ぎ去った昔のことを恋い慕う歌です。
ゆづりは ゆずりは
誰が名付けたのか。。。「ゆづりは」
現代仮名遣いでは「ゆずりは」ですね。
また、別の話にはなりますが、この仮名遣いも昔と今は違って。。。
「ゆずる」より「ゆづる」が、なぜか美しいと感じてしまうのは私だけでしょうか?