都筑区川和富士公園 ミニチュア富士に登ってみよう!

富士塚

富士信仰に基づき、富士山に模して造営された人工の山や塚をご存じでしょうか。「ミニチュア富士」とも呼ばれています。
都筑区には3つあり、山田富士 池辺富士 そして川和富士・・・・その中で一番大きいのが川和富士です。

川和富士

川和富士は江戸時代の末に築かれた富士塚だそうで、もとは川和高校の付近にあったのがお引越?移転したらしいです。

川和富士

男坂 女坂

早速、登ってみます。
男坂と女坂、どちらにしましょう?
この二者択一、神社やお寺にもありますね?

階段はまっすぐ頂上に向かう男坂 👆
周りをぐるりと回るゆるやかな女坂 👇

川和富士

大パノラマ

さて、頂上に着きました!
標高は74メートルで頂上に立つと、360度の大パノラマが開けます。
気持ちがいいです!
川和富士には木が無いので、視界を遮るものがありません。
晴れた日には富士山、みなとみらい21、新宿副都心の高層ビルまで望めます。
今日は晴れているのですが南西の富士山方向の遠くの空に雲が立ち込めており見れませんでした。

これは素晴らしいスポットでもあり、2015年のドラマ「流星ワゴン」では、撮影に使われていました。

川和富士眺望

⇑ 北側眺望

川和富士眺望

⇑ 西側眺望

川和富士眺望

⇑ 川和富士頂上から南方面眺望です

川和富士図

公園の敷地は北を上にするとひし形で、「川和富士」が東側、川和富士の南横に小さな丘、大きな広場が西側。

👇大きな広場です。

川和富士
北東側は「ゆうばえのみち」という名のグリーンマトリックスに接しています。

川和富士

富士山の噴火と浅間神社

さて、奈良・平安時代にかけて富士山のあまりにも激しく吹き上げる火焔に、当時の人々は怒る神の姿を重ねていました。
これをおさめようと富士山周辺に浅間神社が祀られるようになりました。12世紀前半には、末代上人が山頂に大日寺を築きました。

富士信仰 登拝

つまり、このような経緯で、富士山は神様が宿る山と信じられて、富士山に登拝する・・・つまり富士登山は、神社に参拝に行くことに近かったんですね。
そこで、富士山に登れない人のために、あちこちに作られたのが「富士塚」、いわばミニ富士山です。
「なかなか行けないなら作ればいい」と考えたわけですね

昔、江戸から富士山への旅は容易ではなかったと思いますから・・・。

👇富獄三十六景 諸人登山 葛飾北斎     Wikipediaより

富獄三十六景 諸人登山 葛飾北斎

当時は「江戸は広くて八百八町、講は多くて八百八講」と当時は江戸のすべての町に富士講があり、富士山参りのコミュニティがあったわけですね。
すごいですねぇ。
江戸時代中期から末期にかけて隆盛を誇った富士講は、江戸の庶民が支持した大きな民間信仰だったということです。

そんな歴史を感じながら川和富士をめぐりました。

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