高級食パンブーム
セブン-イレブンが2013年4月に販売を始めた「金の食パン」です。
セブンイレブンの商品の中でも屈指のヒット作となったと聞きます。
同年は高級食パンの人気店が相次いでオープン、乃が美、に志かわなど専門店に行列ができる時期がありました。
しかしながら高級食パンブームはあっという間に終息を迎えました。
「高級食パン」という価値観を残して。
生食パン
生食パンとうたっているものは、焼かずに生で食べることを推奨しています。
私も美味しいパンは焼かずに軽くチンして食べる。その方が美味しさが際立つから。
そう、パンは厚切りに主人公は具でなくあくまでもパン。
生のパンにフルーツを載せたり。
目玉焼きや野菜をのせてガブッ!焼くのはもったいない!
高級食パンのブームが去っても、美味しいものは残ります。
「生食パン」というブランドが残りました。
市販のパン
日常トーストするなら普通の1斤100円のパンでも十分に美味しい。
そんな使い分け志向を持つ人が増えてきたかもしれません。
油分、塩分、糖分の少ないシンプルなパンがいい場合もあります。
リーンなパンは、合わせて食べる他の食材の味に大きな影響を与えません。
むしろ、 合わせて食べる食材の味を引き立たせます。
日本の「ごはん」役割と似ています。
高級食パンも市販のパンもシーンによって選びたい。
コメ高騰とパン業界
「令和のコメ騒動」とも呼ばれるコメ価格高騰はパン業界にも大きな余波を与えています。ご飯1膳より市販の食パン1枚の方が安値だからです。
現在、日本の製パン業界を牽引している大手パンメーカー山崎製パンは戦後の米不足を機に創業し、敷島製パン(PASCO)、フジパンは戦前の米騒動を機に創業しているのだそうです。
いずれも米不足を端にして、パンの普及に貢献した企業です。
そして時代の食文化に大きな影響をもたらしたと思います。
今回の米高騰の状況下で、さらにパンは更に進化し、新しい価値観を生み出し、多様化してほしいと願います。