桜と日本人の美学
桜は古く昔から日本人の心、魂に響く、特別な花です。
花の美しさと命のはかなさ、開花を待ちわび、花見を楽しむこと、散りゆく桜を惜しむこと、命を慈しむこと、桜は日本人の美学です
桜は日本文化に溶け込んで、日本人にとって、日本の象徴的な存在とされるようになりました。
桜は咲いても散っても美しい
都筑区中川駅近くの山崎公園の桜は見事で、多くの人を楽しませてくれます。
今、すっかり散って、ピンクの絨毯のようです。
今年はお天気が優れなくて、雨が多かったですが、どんな気候でも、桜の花は美しい。
青空のもとの満開の桜はもちろん、花曇りの桜も、雨に濡れる桜も、ハラハラと散る花びらも、いとおしい気持ちになるほど美しい。
桜は咲いても散っても美しい。
西行の歌
「ねがはくは花のしたにて春死なんそのきさらきのもちつきのころ」
これは桜を愛し、桜への想いを歌に数多く残した西行が、死ぬその時まで桜を愛でたいと切望した歌です。
そして驚くことに、西行は本当に桜の時期ににこの世を去ったといいます。
願いを成就したのです。
桜は、日本人の生と死の象徴です。