都筑民家園のミツマタ・恥ずかしがり屋さんのようにうつむく花

都筑民家園のお庭めぐり

センター北、大塚・歳勝土遺跡公園の一角にある都筑民家園をよく訪ねます。

江戸時代の建物の復元した古民家を眺める楽しさはもちろん、その庭には、季節折々の花が咲くので、お庭をぐるっとめぐるのが好きです。

お庭の隅に、ミツマタの花が咲きました。

ミツマタの樹皮

ミツマタは、樹皮は紙幣の材料に使うことで知られています。

しなやかで、光沢ある良い和紙が作れるのだそうです。

ミツマタの英名は「Oriental Paperbush」です。 「東洋の」「紙の低木」を表し、 紙の原料として利用されてきたことが由来 です。

何度折り曲げても破れないですよね。お札って。

お札を服のポケットに入れ洗濯機を回してしまったこと、ありませんか?

お札は洗ってもなんとか無事で、干してまた使えます。ミツマタすごいね。

ミツマタのお花

幹に注目してしまいがちですが、お花も楚々として趣があり、民家園にふさわしい植物です。

春、新しい葉を芽吹かせる前に、お花が咲きます。

「もうすぐ春だよ」と教えてくれているようなミツマタが好きです。

そしてこの花は、空に向かって咲かずに、うつむくように下を向いて咲きます。

考えてみれは、空に向かって咲く花、太陽に向かって咲く花もあれば、下を向いて咲く花もあります。

うつむくように咲く花は、何だか、恥ずかしがり屋さんのようで、愛おし思えるのは、私だけでしょうか?

ほのかに優しい香りがします。

黄色いラッパのような小さな花が集まって丸くなっています。

地面に向かって、「春だよ」とラッパを吹いているようです。

 

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