冬枯れ
早いもので今年ももう1か月を切りました。
これからが冬本番、一年で一番寒い季節に向かいますね。
「冬枯れ」という言葉がありますが、燃えるような紅葉も色あせ、どんより曇った冬の日は、あたり一面まるで水墨画のような景色になります。
紅をさすように
そんな冬枯れの公園を、ぱっと明るくしてくれる花があります・・・山茶花の花。
華やかで、香りもよく、冬の季節を彩る数少ない花です。
寒々しいせせらぎの池に寄り添うように咲いています。
せせらぎの池は、墨で書いたようにどんより寒々しい。
寒さで背中を丸めて歩く私たちの心に、山茶花が、ほっと、あたたかな光を投げかけてくれるようです。
無彩色の景色に、彩りを加え、行き交う人の目を楽しませます。
まるで、冬枯れの公園に紅をさすよう。。。
七十二候「山茶始開」
中国には七十二候(しちじゅうにこう)という古代中国で考案された季節を表す方式のひとつで、江戸時代に入って暦学者によって日本の気候風土に合うように改訂されだそうです。
気象の動きや動植物の変化を知らせる短文になっていいて、これはとても興味深いです。
その中の五十五候が「山茶始開」…つばきはじめてひらく
「山茶」と書いて「つばき」と読ませていますが、「山茶花」(さざんか)の花が始めて開く頃のことを言っています。
ちなみに五十六候は地始凍(ちはじめてこおる)です。