アンゴラからの友好・親善の証
いつも不思議に思っていたこと・・センター北駅の構内にある大きな壁画(絵画)は、どう考えても横浜、都筑区をイメージしたものではなく、何か意味がありそうだと・・・。
調べてみると、
2008 年に「第4回アフリカ開発会議(TICAD Ⅳ)」という大きな国際会議が横浜で開催された時、アフリカの「アンゴラ共和国」という国から友好・親善の証として製作され、贈られたものなんだそうです。
アンゴラ共和国の4人の画家が5日間かけて描きあげ、寄贈されました。
画家さんはMatondo Alberto, Don SebCassule, Lòzè, N’tangu
壁画の右下に4人の画家の名前が書かれています。
盛大に式典も行われたそうです。
テーマは「友情の証」
アンゴラの人々や生活を描いた壁画
この壁画、色彩がきれいで、異国の文化を感じる作品です。
高さ2・5mで幅18mの大画面に、複数のモチーフの組み合わせで構成されています。
着飾った民族衣装、独特の民族楽器、カーニバルなどの雰囲気がよく出ています。
踊る人、楽器を奏でる人、アンゴラの様々な人々がモチーフです。
文化の違いのなかに、アンゴラ共和国の画家さんの熱い主張が感じられます。
壁画の下には
『アンゴラ共和国より「友好・親善の証」として」寄贈(2008年第4回アフリカ開発会議)』
と書かれています。
日本とアンゴラの友情を描いた壁画
そして、エスカレーターの中腹にはもう一枚の壁画があります。
この一枚には、日の丸とアンゴラの国旗らしきもの、アンゴラの人と日本の女性が寄り添うような絵が描かれていて、国際親善・・・いいえもっと近しい友情が表現されています。背景には、アンゴラを象徴するような、ダイヤモンドや石油のプラットホームなど描かれています。
二枚の壁画の部分により、絵のタッチが違うのはきっと4人の画家がそれぞれ描いたものだからでしょうね。
この壁画が描かれてもう月日が流れ、すっかりセンター北駅の景色の一部になっているように思えます。
メッセージに耳を傾けたい
本来、壁画というものは、メッセージ性が強いものだと思えてなりません。
それが、こうした公共性が強いところでも、埋もれた洞窟の中でも、それぞれの意味合いでメッセージ性を感じます。
時間の経過で、こういった出来事が忘れ去られないために、壁画の主張は大きいのです。壁画のメッセージに暫し耳を傾けたい。