都筑民家園のミツマタ/恥ずかしがり屋さんのように

センター北、大塚・歳勝土遺跡公園の一角にある都筑民家園をよく訪ねます。

江戸時代の建物の復元した古民家を眺める楽しさはもちろん、その庭には、季節折々の花が咲くので、お庭をぐるっとめぐるのが好きです。

お庭の隅に、ミツマタの花が咲きました。

ミツマタは、樹皮は紙幣の材料に使うことで知られています。

しなやかで、光沢ある良い和紙が作れるのだそうです。

幹に注目してしまいがちですが、お花も楚々として趣があり、民家園にふさわしい植物です。

 

春、新しい葉を芽吹かせる前に、お花が咲きます。

「もうすぐ春だよ」と教えてくれているようなミツマタが好きです。

そしてこの花は、空に向かって咲かずに、うつむくように下を向いて咲きます。

考えてみれは、空に向かって咲く花、太陽に向かって咲く花もあれば、下を向いて咲く花もあります。

うつむくように咲く花は、何だか、恥ずかしがり屋さんのようで、愛おし思えるのは、私だけでしょうか?

ほのかに優しい香りがします。

黄色いラッパのような小さな花が集まって丸くなっています。

地面に向かって、「春だよ」とラッパを吹いているようです。

都筑民家園でみつけた紫式部の実

センター北の都筑民家園。

散歩しているとなぜかホッとして、好きです。

お庭の片隅に、可愛い小さな紫の実を発見!


調べてみたら、紫式部という植物。

あの世界的な文学として知られる源氏物語の作者とされている紫式部の名前を冠した植物です。

花も楚々とした花のようですが、この紫色の小さな実はなぜか高貴な色合いで、小さくも凛として、美しいですね。

 この紫の小さな実は、ほんの少しミステリアスな雰囲気もたたえ、

どなたが名付けたか、紫式部の名称がふさわしく思えます。

 

女郎蜘蛛・・ミステリアスな蜘蛛の世界

ジョロウグモ(女郎蜘蛛)・・・どうしてこの蜘蛛はこんな名前がついてしまったのでしょう?

女郎といえば遊女の意。

どちらにしても、蜘蛛の巣や蟻の巣はあまりいい例えには使われない。

地獄のような、イメージもあり。。。。

生物の中では総じてメスの方が大きさが大きいものが多いですが・・・。

なんと上の方のか細い地味な蚊トンボみたいなのが、雄らしい。

こんなに大きさが違うなんて!!!(*_*)

それに比べて、長い8本脚、黒と黄いろの縞模様、お腹は赤く、派手派手しい。

毒々しい派手さ、妖艶さを感じる。

これが、女郎蜘蛛という名前の所以でしょうか?

突然、こんな写真をUPしましたが(笑)、ここ、センター北「都筑民家園」で、大きなジョロウグモの巣を見つけました。

蜘蛛の巣は、光にあたると金色に光ります。

つくづく、ミステリアスな蜘蛛の世界を感じました。

 

 

センター北、都筑民家園の青い柿をみて想うこと

大塚歳勝土遺跡公園片隅にある都筑民家園。

敷地、一角は畑になっていて、キュウリやトマトが植えられています。

 

民家の前には大きな柿の木が数本。

秋の風物詩の柿が、梅雨も明けていない季節に、もうこんなにしっかりと実をつけているんですね!!

季節は忘れずにやってきます。

地球は1日に一回転(自転)して、さらに地球は、太陽の周りを1年かけて一周(公転)する。

さらにさらに、地球の地軸が傾いているから季節が作り出されるといいます。

私たちが日々意識していないところでいろんなことが起きている。

 

つばめが、先週、北の国へ渡っていったこと。

こうして秋に向かって、果実も人知れず膨らんでいること。

植物も虫も動物も、一生懸命生きていること。

ほら、私の足元にセミの抜け殻が落ちていること。

 

生きとし生けるもの全てが、この季節の中で、生まれ、育って、巡っているのですね。

そんなことを想いながら、お散歩しました。
あっ、洋梨も・・・。(@_@)

 

 

大塚歳土遺跡公園の都筑民家園のガクアジサイとカナブン

都筑区センター北駅にほど近い、大塚・歳土遺跡公園内の都筑民家園。

江戸時代の建物を復元した古民家は、いつも地域のイベントなどが盛んです。

それに、庭には花がない時期はないくらい、季節の花々が楽しめるところが好き。
今日は、紫陽花を見に。。。
古民家前には、古い大きなお釜にこんな紫陽花の寄せ植えがあります。


ガクアジサイがきれいです。

ガクアジサイというのは外側が「装飾花」と呼び、装飾花は、おしべやめしべが不完全で果実にならないらしい。

この花びらみたいなのは、実はガク。
装飾花の額は、ふつう3~5枚なのに、これは9枚もありますよ。↓

 

真ん中の小さな蕾みたいなのが、両性花。

おしべもめしべもそろっているので、「両性花」と呼ばれるんだそうです。こちらは実を結びます
↓この色もきれいですね。


装飾花というのは飾りみたいな役割で、虫を惹きつける役割のためにあるそうです。

‥なんて言ってたら、両性花の方に、1cm位の小さな虫が蜜を吸いに・・・。

カナブンかなぁ!

 

都筑民家園の「芍薬の花」と小野小町の「百夜通い」伝説

都筑民家園の庭に、シャクヤクの花が咲いているのを、見つけました。
シャクヤクといえば「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」
美人を例えるこのフレーズは有名です。
それからもう一つ、芍薬といえば、絶世の美女、小野小町の「百夜通い(ももよがよい)」の伝説が頭に浮かびます。
深草少将が小野小町に恋をして、小町は「百夜、私の元に通ってきたら、契りを交わす」と答えます。
その通った証に1夜1本の芍薬を届けることを契ります。
少将は雨の日も嵐の日も雪の日も、一里半(5km位)も離れている小町の元に通い続けたのですが、(いろいろな説がありますが)その願い叶わず100日を前にして、亡くなってしまいます。
小野小町は生涯をかけてその菩提を弔ったという悲恋の伝説です。
ちなみに、小町が深草少将に「百日」と言ったのは、少尉の気持ちを確かめたかったのでしょうか?
これはかぐや姫がプロポーズする男たちに無理難題を示したのと似ています。

やはり小野小町は、才女でもあり、相当な美女だったのでしょう。

花の色は 移りにけりないたづらに 我が身世にふる ながめせしまに
小野小町

絶世の美女、小野小町でさえ、美人も、花も、時と共に色あせると歌っています。
そんなお話も秘めた、芍薬の花。
本当に存在感ある華やかさ。

 

都筑民家園・・・春を見つけに。。

いつの間に春がやってきていますね。

今日は、都筑民家園のお庭に春を見つけに行きました。

菜の花の黄色がまぶしいですね。

 

季節は忘れずにやってきます。

自然の営みに感動します。

やっぱり春色といったらピンク。

草木が芽吹き、花が咲く季節「春」は、移りゆく四季の中で一番好きな季節です。

そして、新入学、新学期、新社会人・・・新しいスタートの季節でもありますね。
あちらこちらで、夢や希望がふつふつと沸き出るような季節です。
花たちも祝福しているかのようです

 

都筑民家園の梅の花・・・「耐え忍ぶ」という美学

厳しい寒さが続きますね。

「あぁ!寒い寒い~!とつぶやきながら、大塚・歳勝土遺跡公園の都筑民家園に行きました。

うれしいことに梅が見ごろ。
紅白の梅が並び、おめでたいです。


おめでたいといえば、松竹梅。

寒さの中で、松と竹は常緑を保ち、梅はあらゆる花に先駆けて花を咲かせて、香を放ちます。

中国の言い伝えで、三つとも「寒さに耐え忍ぶ」ところから「歳寒の三友」と呼ばれ、古代から「めでたきもの」の象徴とされてきたようです。

ことに、古くから日本には「耐え忍ぶ」という美学がありました。
どんなに困難なことにぶつかっても、耐え忍び、努力をする。
道を切り開いていくということが美しい姿であるとされていたのです。
こんな精神は、今でもしっかり、日本人の魂に根付いています。

西郷隆盛の歌に「雪に耐えて、梅花麗し」があります。

寒さのなかで、凛と咲き誇る梅の花は、桜とはまた違った美しさを感じます。

万葉の歌にも、梅を愛でる歌がたくさんありますね。。。
梅の愛で、香を楽しみ・・・先人たちの心が感じられます。

都筑民家園トイレの横にはやはり南天が・・

センター北の大塚・歳勝土遺跡公園の都筑民家園に行きました。

庭の隅に南天の実。

実は、南天、千両、万両の見分けが、明確ではなかったのですが、なぜかこれは南天という気がしました。正解!

この際、明確にしたくて調べました。

千両は、実が上を向いて付きます。
こんなふうに・・・↓

 

万両は、実が葉の下に
こんなふう・・↓

 

南天は房なりに↓
「千両」「万両」は よく財福の縁起ものとして、お正月の生け花に使います。
確かに名前からして財運に恵まれそう。
南天も「難を転ずる」という意味合いから縁起の良い木とされています。
家の鬼門にあたる方向に厄除けとして植えられています。
ちなみに都筑民家園もトイレの横でした。
葉には「ナンジニン」という成分を含み、殺菌効果があるそうです。
南天のど飴ってありますね。

持ってます、これ。

 

 

また葉の煎液が目薬としても使われています。
先人の言い伝えって、根拠があることが多く興味深いですね。

都筑民家園の秋明菊

楚々として?

都筑民家園の庭の隅に、楚々とした白い花が咲いていました。

何の花かわからなくてfacebookの友達(園芸家の方です)に聞くと、すぐ、秋明菊(シュウメイギク)という答えを返してくれました。 流石です。

秋の明るい菊・・・まさしく、庭に、ポッと小さな明かりがさしたような花です。

細長い茎先に菊花に似た白い花。

寒さに強く、反日蔭に咲く花のようです。

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秋が来ているのですね。もう近くに。

酷暑が続いて、ほんとに秋は来るのだろうかと思っていても、ちゃんと季節は廻ってきます。

そして日本には、豊かな自然の恵みをもたらす四季があります

季節毎に咲く花、実る野菜や、虫の声、鳥のさえずり、吹く風、雨風や、暑さ寒さも、春夏秋冬を感じさせてくれています。

日本に暮らす日本人として、最高の恩恵だと思ってしまうのです。

季節を忘れずに、この猛暑の中育ってきたであろう、このシュウメイギクの花。

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つぼみの丸い膨らみがかわいらしい。

季節を感じさせてくれる風物に感謝しながら、都筑民家園を後にしました。

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