都筑民家園の紅白の梅の花・「寒さに耐え忍ぶ」という美学

都筑民家園の紅白の梅

厳しい寒さが続きますね。

「あぁ!寒い寒い~!とつぶやきながら、大塚・歳勝土遺跡公園の都筑民家園に行きました。

都筑民家園の紅梅

うれしいことに梅が見ごろ。
紅白の梅が並び、おめでたいです。

都筑民家園の白梅

 

歳寒の三友

おめでたいといえば、松竹梅。

寒さの中で、松と竹は常緑を保ち、梅はあらゆる花に先駆けて花を咲かせて、香を放ちます。

中国の言い伝えで、三つとも「寒さに耐え忍ぶ」ところから「歳寒の三友」と呼ばれ、古代から「めでたきもの」の象徴とされてきたようです。

都筑民家園の紅梅

 

耐え忍ぶ

ことに、古くから日本には「耐え忍ぶ」という美学がありました。
どんなに困難なことにぶつかっても、耐え忍び、努力をする。
道を切り開いていくということが美しい姿であるとされていたのです。
こんな精神は、今でもしっかり、日本人の魂に根付いています。

都筑民家園の白梅

寒さのなかで、凛と咲き誇る梅の花は、桜とはまた違った美しさを感じます。

都筑民家園の紅梅

一輪ほどの暖かさ

万葉の歌にも、梅を愛でる歌がたくさんありますね。。。
梅の愛で、香を楽しみ・・・先人たちの心が感じられます。

梅一輪一輪ほどの暖かさ という俳句がありますね。
本当に「一輪ほどの」かすかな「暖かさ」です。

都筑民家園の白梅

山茶花は冬の寒さに耐えて咲く花だからこそ美しい

差し色のように咲く

管理物件のテラスハウスには、山茶花の木があります。

山茶花の花
山茶花

この時期、公園も枯葉色、お庭も枯れ葉色・・・どこを見ても花が少なく、寂しいですが、山茶花はそんな枯葉色の中の中の差し色のように、一際美しく彩を添えています。

寒さに強い?

山茶花は寒さに強い花なんだなと思っていたところ、それは大きな間違いだったことを知りました。

山茶花の花
山茶花の花

山茶花は南方育ちの植物で、本来寒さに弱く、寒気によって枯れてしまうことがあるようです。
そんな寒さに凛と立ち向かい、試練に耐えているようで、山茶花が何だか愛おしく感じてしまいます。

山茶花の花
山茶花の花

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雪梅花麗

西郷隆盛は、梅の花を見て、「耐雪梅花麗」(雪に耐えて梅花麗し)と詠みました。
梅の花は、冬の雪や厳しい寒さを耐え忍ぶからこそ、初春に美しい花を咲かせ、かぐわしい香りを発する。

寒さに耐える姿は人間の試練に耐える姿に重なります。

寒さに耐えて咲く花々の美しさを感じ、私も山茶花のように健気にシャンと背筋を伸ばし生きていきたいと感じました。

 

山茶花の花
山茶花の花
https://www.avail-home.co.jp/

中川駅のふれあいベンチ・皆仲良くふれあって楽しい街になるよう祈念

ふれあいベンチ

横浜市営地下鉄中川駅前の歩道橋脇にこんなベンチがあります。
「ふれあいのベンチ」という名前のようです。

中川駅前はドラマの撮影でもよく使われるほど、美しい街並みです。

平成5年..新横浜-あざみ野間の市営地下鉄が開通したときに、このふれあいベンチは設置されたようです。
石のモニュメントは筍です。ぽっこり丸みをおびて可愛い筍です。

筍ベンチ

筍の産地

「なぜ筍?」というと、都筑区はかつて、京都と肩を並べる筍の名産地だったそうです。
やわらかく、美味しい筍が掘れ、宮中に献上されるほど良質なものだったようです。
やがて本格的な産地ではなくなり、その名残で竹林は沢山残りました。

筍ベンチ

変貌しようとしているこの地

ベンチにはこんな記載があります。👇 緑の文字が読みにくくなっていますが。

筍ベンチ

「ふれあいのベンチ」   作 浅賀正治

嘗てこの中川は筍の名産地であった
今新しいまちに変貌しようとしているこの地が
過去現在を経て未来永劫に発展するようそして
代々住んでいる人ずっと住んでいる人最近住み始めた人
皆仲良くふれあって楽しいまちになるよう
祈念して行事完了にあたりこれを贈る

平成五年十月吉日

地下鉄開通記念祝賀行事
ふれあおう中川実行委員会
加藤慶次郎

 

このベンチが作られてから、20年ほど経とうとしています。
このベンチに書かれたように、この町は美しい街並みを残しつつ大きく発展しました。
住民も若いファミリー層が中心となって、住みたい町人気の町となっています。
これからも、このモニュメントに書かれた祈りのとおりに、皆仲良くふれあって楽しい街になりますように。。。

 

イチョウの紅葉と「いてふの実」イチョウの実の成長と旅立ちの物語

勝田町のイチョウ並木

都筑区勝田町付近のイチョウ並木も今年は例年よりも遅い気がしますが、大分紅葉してきました

 

 
毎年、ここのイチョウの紅葉を楽しみにしています。

道路にも落ち葉による黄金色のじゅうたんで覆われ、一面黄金色のメルヘンの世界に迷い込んだようになります。

いてふ(イチョウ)の実

宮澤賢治の「いてふ(イチョウ)の実」という童話を知ってますか?

 

簡単にいえば「秋になると銀杏(ギンナン)が落ちる」っていう話なんですが(笑)

それはそれは心打たれます。

イチョウの木(お母さん)が見守るなか、

ぎんなん(子供)たちの旅立つ日(落ちる日)の話です。

 銀杏(子供たち)は旅立ちの前、期待に胸ふくらませたり、不安になったり無邪気な会話を交わします。
一方、イチョウの木(母)は、子を旅立たせる悲しみのあまり、全ての葉を落としてしまいます…。

「子供らはみんな一度に雨のやうに枝から飛び下りました

お日様は燃える宝石のやうに東の空にかかり、

あらんかぎりのかゞやきを

悲しむ母親の木と旅に出た子供らとに

投げておやりなさいました。」という言葉で終わります。

これは母と子の別れの話であるけど、
次の世代を
生み出すための大自然の摂理でもあります。
生きとし生けるものの喜びやきらめきです。
子供たちの無邪気な会話は楽しく
母親のつらさ、悲しさの表現も美しい。
やっぱり、宮澤賢治さんはすごい人なんだね。。

擁壁に咲き誇るランタナ、嫌われもの?世界の侵略的外来種ワースト100

都筑区のとある住宅地の垂れ下がる植物が目を引きます。

見事にきれいな花を咲かせているのはランタナ。

陽当りのいい5mもあるような高い擁壁に垂れさがるように咲いています。

思わず車を止めてしまいました。

小さな花が手まりのように集まって咲いています。


WEBで調べると、花は初夏から秋の終わりまで、黄色や橙色から赤く色を変えながら咲くようです。

外側から順に色が変わっていくので、最後には赤色一色になるそうです。

長くお花が楽しめていいですね。

今は、真ん中がほんのり黄色を残しつつ・・・燃えるような赤!

内側からお花の色が変わっていくことから、シチヘンゲ(七変化)という和名もあるそうです。

この花、鉢植えでは見たことがありますが、こんなに匍匐性(ほふくせい)があるとは知りませんでした。

 

でも、WEBで調べたら、世界の侵略的外来種ワースト100の一つだそうです。

こんなに愛らしい花なのに・・・。

聞くところによると、原産の熱帯アメリカでは、はびこってしまう厄介な雑草として嫌われもののようです。

都筑民家園のコムラサキ 自然の色は神様が作った色

都筑民家園のコムラサキ

急に秋めいてきました。
都筑民家園のお庭にひっそりとコムラサキの実がなっています。

都筑民家園のコムラサキの実
都筑民家園のコムラサキの実

 

ムラサキシキブとコムラサキ

ムラサキシキブと似ていますが、見分けは簡単。

葉っぱの鋸歯が上半分にあるものがコムラサキ。全体にあるのがムラサキシキブです。
いずれも、平安時代の歌人、紫式部にちなむ名前です
果実が紫に熟すのはこの時期9~11月で、メジロ、ヒヨドリ、キビタキなどの野鳥が集まってくるようです。美味しい実なんですね。

紫色

コムラサキの実は上品で優しい紫色。本当に美しい色です。

都筑民家園のコムラサキの実
都筑民家園のコムラサキの実
紫はミステリアスで、どこか物憂げ、儚さを感じさせる色ですね。紫色は、古く昔から「高貴なもの」の象徴だったようです。自然が生みだす色はどうしてこんなにも美しいんでしょう!
自然の色は神様が作った色。

 

冠位十二階というのを歴史の授業で習いましたよね。
身分制度「冠位十二階」では自分の身分の色の冠を着用していました。一番地位の高い冠は「濃紫」「薄紫」・・と続き最後は「黒」やはり、紫は高貴な色だったのですね。

都筑民家園のコムラサキの実
都筑民家園のコムラサキの実

とある住宅街の縁起物のカエル像 カエルは本当にカエルらしい

住宅街のカエル像

門扉に

港北ニュータウンのとある住宅地。

門扉に乗ったカエルの石像を見て思わず車を停車。。

写真撮影。。。ごめんなさい。

カエルの石像
カエルの石像

5匹のカエルを背に乗せています。

結構大きな石像です。長さ巾40cm以上。

縁起物

カエルって縁起物なんだそうです。

カエルを祭った神社もありますよね。

カエルの石像
カエルの石像

語呂合わせ

カエルは、ムカエル、無事カエル、お金がカエル、

初心にカエル、福カエル、若ガエル、ヨミガエル サカエル・・・などなど。

カエルコールなんていうのもあるね。

語呂合わせだけではなく、そもそもカエルは生まれた池に戻り産卵をする習性があるのだと聞きます。

自分の生まれた池を匂いで記憶しているらしいです。

まさしく、カエルは帰る。

今年も咲いた美しいシュウメイギク そよそよゆらりゆらり

シュウメイギク(秋明菊)

歩道際のシュウメイギク

ようやく秋めいてまいりました。

都筑区南山田町の歩道際にたくさん咲いたシュウメイギク(秋明菊)。

歩道際のシュウメイギク
歩道際のシュウメイギク
ピンクの優しい色です。

思わず車を停め、シャッターを押しました。

歩道際のシュウメイギク

シュウメイギクは、当然、名前どおり、菊だと思っていましたが、実はキンポウゲ科に属すようです。

花弁と思えるものは、実は額だそうです。

確かに花の裏に額はない。
花弁は退化してないのだそうです。
シュウメイギク
シュウメイギクの額はない

真ん中の緑色が雌しべです。

それを囲むように、橙に近い黄色の雄しべが密集しています。

シュウメイギクの雄しべ雌しべ
シュウメイギクの雄しべ雌しべ

都筑民家園のシュウメイギク

一方、都筑民家園でもシュウメイギクが咲いていました。

まぶしいほど白いシュウメイギクは楚々として上品ですね。

だけど、花言葉は悲しい「薄れゆく愛」。

確かに楚々としてはかなげ。悲しいほどの清さ、美しさ。

都筑民家園のシュウメイギク
都筑民家園のシュウメイギク

今年も咲いたシュウメイギク。

本当に美しいです。 中国では「秋瞑菊」と書き、「秋に咲く、この世の物とは思えないほどに美しい菊」という意味で名付けられたそうです。

茎を囲むように付く葉も愛らしい。丸い蕾も造花のよう!
都筑民家園のシュウメイギク
都筑民家園のシュウメイギク

そよそよ ゆらりゆらり

強い日差しは嫌いなようで、木漏れ日の中が好きだそうです。

秋風がそよそよ吹くと、ゆらりとゆらりと、心もとなげに揺れるシュウメイギクは、とっても綺麗です。

都筑民家園のシュウメイギク

この花弁のような額は、形が少々均一ではないところが好きです。

小さな子が描いたお花の絵のよう。。

そよそよ ゆらりゆらり。。

女郎蜘蛛・・遊女のように華やかで艶やか、そして毒を持つ

女郎?

ジョロウグモ(女郎蜘蛛)・・・どうしてこの蜘蛛はこんな名前がついたのでしょう?

女郎といえば、遊女の意。
きらきらと美しい網を張ることから、遊郭の女性と同じく位が高く、華やかであることから、腹部の黄と黒の模様が派手で艶やかなことから、そう名付けられたようです。

毒も持っているようで、触らない方が良いそうです。

 

メスの大きさ

生物の中では総じてメスの方が大きさが大きいものが多いですが・・・。

なんと上の方のか細い地味な蚊トンボみたいなのが、雄らしい。

こんなに大きさが違うなんて!!!(*_*)

それに比べて、長い8本脚、黒と黄いろの縞模様、お腹は赤く、派手派手しい。

毒々しい派手さ、妖艶さを感じる。

これが、女郎蜘蛛という名前の所以でしょうか?

キラリと金色に光る糸

突然、こんな写真をUPしましたが(笑)、ここ、センター北「都筑民家園」で、大きなジョロウグモの巣を見つけました。

蜘蛛の巣は、光にあたると金色に光ります。

つくづく、ミステリアスな蜘蛛の世界を感じました。

 

センター北「ヨツバコ」世界中から集められたハーブのガーデンが圧巻

シネマトリコ、オリーブの木に続いて

横浜市都筑区のセンター北駅にあるショッピングセンター、Yotsubako(ヨツバコ)のグリーンについてご紹介をしてきました。

シマトネリコの樹,  それから  オリーブの樹

今日はそれはそれはスゴイ!  ハーブガーデンは圧巻です。

 

ハーブの彩りと香り

今、家庭菜園でも、ハーブが静かなブームですよね。
私もキッチンの横の窓で、ミントとバジルを栽培しています。
香りを楽しんだり、お料理に使ったり、それにインテリアにもなります。

ハーブは古く昔から、健康のために利用してきた植物・・・薬効があることからメディカルハーブと呼ばれたりしますよね。

見てください!ハーブが彩りと香りを競い合い揺れています。

こちらに植えられているハーブたちは、世界中から集めたものだそうです。

 

ローズマリーでも5種類以上あるようです。
今日は、ハーブたちも雨に濡れて生き生きしています。

 

 凛としたコンセプト

ヨツバコは建物の形状もとってもおしゃれ!

4つの箱を互い違いに積み重ねたような形です。

個性的な建物のデザインが目をひきます。

静かでゆるぎない、凛としたコンセプトを感じます。

ご覧のように、ガラス張り部分、窓が多く「光や緑を」意識して作られています。