ふわふわの刷毛のような花
徳生公園の池の水辺で、ふわふわした刷毛のようなピンクの花が咲いていました。それは、合歓の木(ねむのき)。
夜になると、この小葉が、ぴたりと合わさり垂れ下がる。それが、まるで眠っているようで、ねむの木と呼ばれるようになったのですね。
ピンクの長い糸のようなものがおしべだそうです。
小さい花が10~20個集まり一つの花のようになっています。
頬紅の刷毛のよう…●~*
「ねむの木の子守歌」
(上皇后美智子さまが高校生の時に作られた詩だそうです。)
ねんねの ねむの木 眠りの木
そっとゆすった その枝に
遠い昔の 夜(よ)の調べ
ねんねの ねむの木 子守歌
夜は葉を閉じて
合歓の木は夜に葉を合わせ
水分の蒸発を抑えているそうです。
合歓の木はこうしないと
枯れてしまうのだそうです。
ねむの木も、人間も、十分な睡眠が必要なのですね。
まるで小さな花火の様に
夜の合歓の木は、暗闇の小さな花火のように空に向いて咲いています。
合歓の木はほんのり甘い香りが漂い、自ずと虫たちを誘います。
夜の害虫から身を守っているのでしょうか?
葉っぱ同士が、手のひらを併せるように閉じています。
これは「就眠運動」というそうです。不思議な木です。