都筑中央公園/鴨の翼鏡は、群れからはぐれない為のきらりと光り輝く目印

都筑中央公園の池で

朝、都筑中央公園をお散歩。
芝生広場の横に「宮谷戸の大池」があります。
池の周りの樹々にはピピピッと鳥の鳴き声がして、カワセミもよく見ることが出来ます。
池には鴨がいます。
カルガモがバシャバシャと激しい水音を立てています。

都筑中央公園

オスもメスも同色・地味

カモ類は全般的に、オスが美しい色彩の羽を持つのですが、カルガモはオスメス同じ同色で、地味っぽいですね。

カルガモ
体全体がが黒褐色で、翼の上面は淡い羽縁があり、顔は淡色、2本の黒褐色の線が入っています。
嘴は黒く、先端が黄色なのでとても目立ちます。脚はオレンジ色。
翼鏡は光沢のある青色。尾は黒っぽいです。

カルガモ

 

翼鏡は目立ちません。

カルガモ

羽を開くと綺麗な翼鏡が…。

光の加減で、翼鏡が濃い青に見えます。

光の加減で青にも緑にも

羽づくろいをした後に羽ばたき、美しい青色光沢の翼鏡(よくきょう)を広げました。
この模様は翼を構成する羽の真ん中あたりの次列風切(じれつかざきり)にある光沢部分で、光の加減で青にも緑にも見えたりします。
カルガモは全体のトーンが地味なので目立ち、とっても綺麗です。

きらりと光り輝く目印?

翼鏡の色は、光の複雑な屈折などによって発色するため、角度によって色が変化して見えるのです。
翼を畳んでいるとわかりにくいのですが、鴨が羽を広げ群れで飛ぶ時、太陽の光を受けてきらりと光り輝き、飛翔中には後続からよく見え、後続の鴨たちが群れからはぐれないように、目印になっているそうです。
金属光沢という表現をされるほど、きらりと青系の光沢を放ちます。

私はそのことを初めて知って、感動しました。
きらりと光る翼鏡は、群れで長く旅する時に、はぐれない為の目印だったのですね。
自然の摂理、生物の進化とは素晴らしいものです。
万物は流れが良くなるように進化する。。。と言ったのは誰でしたか?

渡らないカルガモ

カルガモは、今は、一般的なカモと違い、長旅をしないものが多いそうです。
北方に生息するカルガモの中には、冬になると暖かい地方に移動するものが存在するそうですが。

 

都筑中央公園「かいつぶり(にほどり)」鴨の子だと思っていたのは大間違い

都筑中央公園

素晴らしい景色

出勤前のひととき、都筑中央公園の石のベンチに座り、池を眺めて時間を過ごしました。私が私をとりもどす至福の時。
この素晴らしい景色を静かに眺めます。

にほどり=カイツブリ

池で時々見るけれど、何という鳥かしらと思っていた、鴨より小さい鳥。
鴨の子供かと思っていたら、なんと「にほどり=カイツブリ」。

枕詞 にほどりの

万葉集などで「鳰鳥の(にほどりの)」という鳥の名をよく耳にします。
「にほどり」という鳥はの水中に息長く潜る習性や雌雄の仲の良いことなどから「潜かずく」「息長おきなが」「二人並び居」「なづさふ」などにかかる枕詞だそうです。
「にほどり」という言葉の響きが優しくて、記憶していました。

にほどりのおきながかははたえぬとも きみにかたらむことつきめやも
鳰鳥の息長川は水が絶えたとしても、あなたにお話しする言葉は尽きません。

姿は

頭と翼は暗褐色。嘴は三角にとがった黒。
嘴の横から後ろまで赤茶。冬羽になると全体的に淡い褐色になります。
足の位置が体の後の方にあるので、歩くのは苦手だそうです。

水に入る鳥・

漢字では「水に入る鳥」を意味する和製漢字で「鳰」と書き、「にほどり」と呼ばれていた。
滋賀県の琵琶湖には昔からカイツブリが多くいたことから、「鳰海(にほのうみ)」と呼ばれていたそうです。

時折水に飛び込むしぐさをします。

潜水が得意

潜水が得意で、水に潜って小魚やエビ類を獲ったり、水草付近の昆虫を食べたりするそうです。15秒以上も水に潜っていることもあるとか.。。

子育てとおんぶ

カイツブリは、雌雄の仲もよく、子育てを協力するようです。
卵も交代で温めると聞きます。
そしてヒナを「おんぶ」することでも有名だそうです。
是非カイツブリの子育て・おんぶを見たいです。
4~12月に1回に4~6個の卵を年に1-3回に分けて産むそうです。

はじめは気にも留めていなかったかいつぶりですが、とても魅力的な鳥に思えてきました。

 

 

都筑中央公園の睡蓮とトンボ 子供たちの力を信じて 

都筑中央公園

睡蓮

都筑中央公園にふらりと寄りました。

池には睡蓮が美しく咲いていました。

都筑中央公園の睡蓮
都筑中央公園の睡蓮

泥の中から咲くのに、どうして汚れ一つなくこうも美しいのでしょう?

都筑中央公園の睡蓮
都筑中央公園の睡蓮

赤とんぼ

水面を行き交うのはトンボ。

こんなに早い時期から赤とんぼ。

都筑中央公園の赤とんぼ
都筑中央公園の赤とんぼ

シオカラトンボ

それから、シオカラトンボ。

童謡「とんぼのめがね」

赤とんぼにシオカラトンボといえば童謡「とんぼのめがね」ですね?

とんぼの めがねは
水いろ めがね
青いおそらを
とんだから とんだから

とんぼの めがねは
ぴか ぴか めがね
おてんとさまを
みてたから みてたから

とんぼの めがねは
赤いろ めがね
夕焼け雲を
とんだから とんだから

都筑中央公園のシオカラトンボ
都筑中央公園のシオカラトンボ

この童謡は、シンプルな言葉のなかに優しさがあふれ、大好き。

本当にシオカラトンボって水色眼鏡・・って思うけど、この表現、なかなか浮かばないですよね?

戦後の子供たち

この歌は戦後の混乱した時代に作られた童謡のようです。

私も戦争は知らない世代ですが、この時代に生き抜いた人々はすごいと思います。

そしてこの時代に育った子供たちもすごいのです。

都筑中央公園の睡蓮
都筑中央公園の睡蓮

子供たちの楽しみや夢や希望を奪った戦争。

終戦を迎えたものの街は戦災孤児であふれ、物資も困窮し、闇市が横行したそうです。

この経済・社会の混乱期に、額賀誠志という医師(作詞家)が、日本人の飛躍と発展・・・子供たちがやがて大人になり国を建て直してくれるであろう力を信じ、作った歌だそう・・・。

この歌には、一言もそういった言葉が含まれてはいないけれど、深い深い平和への祈り、子供たちの力を信じる気持ちが込められているんですね。

蓮の花も然り、戦後の泥沼の中に咲く子供たちのよう。

都筑中央公園の睡蓮
都筑中央公園の睡蓮

そんなことを考えながら、池の周りを歩く、仕事前のひと時でした。

http://www.avail-home.co.jp/

 

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