山茶花は冬の寒さに耐えて咲く花だからこそ美しい

差し色のように咲く

管理物件のテラスハウスには、山茶花の木があります。
山茶花の花
山茶花
この時期、公園も枯葉色、お庭も枯れ葉色・・・どこを見ても花が少なく、寂しいですが、山茶花はそんな枯葉色の中の中の差し色のように、一際美しく彩を添えています。 寒さに強い? 山茶花は寒さに強い花なんだなと思っていたところ、それは大きな間違いだったことを知りました。
山茶花の花
山茶花の花
山茶花は南方育ちの植物で、本来寒さに弱く、寒気によって枯れてしまうことがあるようです。 そんな寒さに凛と立ち向かい、試練に耐えているようで、山茶花が何だか愛おしく感じてしまいます。
山茶花の花
山茶花の花
                 

雪梅花麗

西郷隆盛は、梅の花を見て、「耐雪梅花麗」(雪に耐えて梅花麗し)と詠みました。 梅の花は、冬の雪や厳しい寒さを耐え忍ぶからこそ、初春に美しい花を咲かせ、かぐわしい香りを発する。
寒さに耐える姿は人間の試練に耐える姿に重なります。 寒さに耐えて咲く花々の美しさを感じ、私も山茶花のように健気にシャンと背筋を伸ばし生きていきたいと感じました。  
山茶花の花
山茶花の花
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冬枯れのせせらぎ公園の山茶花 紅をさすように咲く

冬枯れ

早いもので今年ももう1か月を切りました。

これからが冬本番、一年で一番寒い季節に向かいますね。

「冬枯れ」という言葉がありますが、燃えるような紅葉も色あせ、どんより曇った冬の日は、あたり一面まるで水墨画のような景色になります。

紅をさすように

そんな冬枯れの公園を、ぱっと明るくしてくれる花があります・・・山茶花の花。

華やかで、香りもよく、冬の季節を彩る数少ない花です。

寒々しいせせらぎの池に寄り添うように咲いています。

せせらぎの池は、墨で書いたようにどんより寒々しい。

寒さで背中を丸めて歩く私たちの心に、山茶花が、ほっと、あたたかな光を投げかけてくれるようです。

無彩色の景色に、彩りを加え、行き交う人の目を楽しませます。

まるで、冬枯れの公園に紅をさすよう。。。

七十二候「山茶始開」

中国には七十二候(しちじゅうにこう)という古代中国で考案された季節を表す方式のひとつで、江戸時代に入って暦学者によって日本の気候風土に合うように改訂されだそうです。
気象の動きや動植物の変化を知らせる短文になっていいて、これはとても興味深いです。

その中の五十五候が「山茶始開」…つばきはじめてひらく

「山茶」と書いて「つばき」と読ませていますが、「山茶花」(さざんか)の花が始めて開く頃のことを言っています。

ちなみに五十六候は地始凍(ちはじめてこおる)です。