我が家に、すごく古い花瓶がある。
私が子どものころからあった。
いつのものなのか、何という焼き物なのか、母がいない今、確かめようもない。
母が亡くなってから、あぁ聞いておけば良かったと思うことが多々あるが、
そのうちの一つがこの花瓶・・・なぜか気になる。
近年私は、シンプルライフを目指して、断捨離をして、かなりのものを捨てたが、
この花瓶、なぜか捨てられなかった。
ほら、不思議な形でしょう?
雑に扱ってきたので少し欠けたり、色落ちしているところもある。
これに母は菊などの和の花はもちろん、洋花だって差していた。
気になって裏を見たら、丸に万の字、139と書かれていた。
WEBで調べたら、これは万古焼。
万古焼は耐熱に優れていて急須などによく使われるようだ。
四日市市指定無形文化財なんだって。。
それにこの裏の番号は、統制陶器、
それは昭和15年ごろから昭和21年ごろの間に生産された,
統制を受けた焼き物をさすらしい。
それは昭和15年ごろから昭和21年ごろの間に生産された,
統制を受けた焼き物をさすらしい。
この時期の焼き物にはほぼすべて窯元を示す番号や裏印商標が
付けられていることを初めて知った。
付けられていることを初めて知った。
あんまり好きではない、いぼいぼの、へんてこな花瓶だと思っていたが・・・。
戦中、戦後、我が家にはこの花器しかなかったかもしれない。
大変な時期、この花器に野の花を活けて、心癒されたかもしれない。
そんなことを想像する。
ちょっと花でも飾ってみたくなった。