西方寺の曼殊沙華(彼岸花)

知人に新羽の「西方寺」というお寺では、見事な彼岸花(曼殊沙華)が見れると聞いて行ってみました。
「西方寺」は、港北区の西端、最も都筑区寄りに位置します。

「西方寺」は真言宗のお寺で、1190年に鎌倉の笹目という場所に創建され、鎌倉にある極楽寺の支院を経て現在の港北区新羽の地に1492年に移転してきたそうです。

長い参道には左右に彼岸花(曼殊沙華)が咲き誇り、石段を上り詰めると、山門が見えてきます。

山門をくぐると約300年前に建立されたという大きな茅葺きの本堂の本堂が迎えてくれます。茅葺きのお寺さんて初めて見ました。
こんなに素晴らしいお寺さんがあったことを私は知りませんでした。

本堂 鐘楼 山門など横浜市指定有形文化財だそうです。

本堂の庭にはピンクの彼岸花(曼殊沙華)が咲き誇っていました。

「花の寺」としても有名で、冬から春には桜、蠟梅、椿、クリスマスローズ、
には、アヤメ、ニッコウキスゲ。、ツツジ、紫陽花
秋には、彼岸花、萩など、一年を通してお花を楽しめるそうです。

ちょうどお彼岸の時期に咲く花で、彼岸花(ヒガンバナ)とかリコリスと呼ばれます。私は「曼殊沙華」という呼び名が好きです。

ことに、赤色の曼珠沙華ではなく、白や黄、ピンクと珍しい色の曼珠沙華が咲いていました。私は赤い曼殊沙華しか知りませんでしたので驚きです!

約30cm位の茎の上に、6枚の細い花びらを放射状に咲かせます。まず花が咲き、葉は花が終わってから伸びてきます。

その葉と花を一緒に見ることがない性質から「葉見ず花見ず」と呼ばれ、昔の人は恐れをなして、死人花(しびとばな)や地獄花(じごくばな)幽霊花、剃刀花、狐花、捨子花、毒花などと読んだようです。

あまりにひどい呼び方です。

古くなりますが山口百恵の「曼殊沙華」という歌を思い出します。
白い夢さえ深紅に染める♪♪
私が感じる曼殊沙華の花のイメージは「炎」や「情念」。
「内に秘めた熱い想い」を感じます。

曼殊沙華は球根部分に毒を有しているため、動物たちから守る守護神的な意味も含めてお寺に植えるのかもしれません。秋晴れの青い空を背景に、咲く彼岸花はとても美しいです。開花時期も彼岸の時期一週間ほどという「花の命」です。

 

駐車場から参道に入る付近に「日露戦役記念碑」があります。

この記念碑の片隅に一輪の彼岸花が咲いていました。一輪寂しそうに咲く彼岸花も美しいです。

 

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